彼女募集

松山ぐらいの規模の都市に住んでいると、彼女との付き合いが長くなるうちに、デートスポットも行き尽くして、毎回どこへ行くか悩むようになります。
ある日、彼女が仕事場で映画の招待チケットを貰ってきたので、他にやることもないし、せっかくだから今回は映画を見に行くか! ということになりました。
『陽光桜』という愛媛県が舞台の映画でしたが、私は映画そのものよりも、上映する劇場が『シネマルナティック』という、街の外れにある渋い単館系映画館であることに、ややテンションが上がりました。

シネマルナティックは、郊外にあるような、大きくて最新鋭の設備がある映画館とは真逆で、繁華街から少しだけそれた場所にある小さな映画館です。メジャーな作品を上映することはありませんが、地方では中々劇場で見ることが出来ないような映画を上映してくれるのと、昔ながらの映画館という雰囲気が好きで、学生時代によく通っていました。

陽光桜がどんな内容かは把握していませんでしたが、私は学生時代にサブカルを気取って、マイナーな映画も沢山見ていたので、芸術色が強い映画でも大丈夫だと思っていたのですが、はたして彼女が楽しめるかな? という一抹の不安を抱えながら、シネマルナティックのある南銀天街へ。

普段なかなか行かない界隈を歩き、「むかしここで、藤原竜也と西田敏行がドラマの撮影をしていた」などの南銀天街豆知識を披露しながら、映画の上映時間まで辺りを散歩するのは意外と楽しかったです。
映画の内容も、想像していたよりコミカルで、彼女も退屈せずに最後まで楽しめたようなので一安心しました。

映画館の近くに、隠れた松山名物と言ってよい、鍋焼きうどんの老舗が2軒あるので、せっかくなので、そのどちらかでお昼を食べようということになりました。
『あさひ』というお店と『ことり』というお店が、目と鼻の先で営業しており、人気も値段も、メニューもほぼ同じです。両方とも昼過ぎの2時から3時頃には品切れで営業を終えてしまい、夜の営業はしていません。

メニューは鍋焼きうどんと、いなり寿司のみ。12時から1時の一番忙しい時間帯に行くと、相席になることもしばしばです。
地元の人なら、大抵どちらか贔屓の店が決まっているのですが、あまりこだわりのない私たちは、なんとなく今回はアサヒに決めました。
1時半を過ぎていたにも関わらず、混雑している店内で、鍋焼きうどんを食べながら、彼女と見た映画の話をしていると、その内に、「今度のデートは、映画のロケ地を見に行ってみよう」ということになりました。

やはり次のデートの予定が決まっていると、1週間が楽しく過ごせるなと感じながら、あまり派手さは無いものの、こういった過ごし方も良いなと思いました。

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